「於」

現実に於いてせつなです。


遅く起きた朝なんですが、9時には目が覚めてしまった(゚Д゚)
もっと寝ていたいんだけど、多分次の眠くなるタイムは3時くらい。
そこで寝たら夜は多分でかけられないだろうなぁ。
なんて思いながらシーフードヌードルのスープに
ご飯を入れる予定の昼ごはんだけが楽しみです(滅


最近の読書の話。
舞城王太郎
読んだ作品
煙か土か食い物
世界は密室でできている。
熊の場所
『山ん中の獅見朋成雄』
好き好き大好き超愛してる。』 
好き嫌いがかなりわかれると思う。
貸してくれた友人は苦手という、なのに結構持ってる( ´_ゝ`)w
というのも一文がかなり長い。
どれくらい長いかというと。

そんな立派な鬣を背負った祖父は一つの戦争に行って帰って行って帰ってもう一度行ってまたケロリとした顔で帰ってきたらしいが、幾多の戦場で何十人何百人の敵兵とその他の人間を殺しておきながら自分はほとんど無傷のままだったので、そんな祖父の偉丈夫ぶりを横目に見ながら毎日銃弾をかいくぐって神経を髄よりさらに削られていた仲間の兵士達は、祖父の奇跡の源を背中の鬣に見出していたらしく、彼らはことあるごとに背中のその「ご神体」を触れさせてくれるよう祖父に頼んでそれを撫でて揉んで指に絡めて握って、時には襟口から背中に手を突っ込んだまま、念仏を唱えたりもしたと言う。


『山ん中の獅見朋成雄』より抜粋



実際に打ってみて、見てみて、、、ホントに長いwъ( `∀゜)
ただ慣れてしまえば目をすりぬけるように頭に言葉が入ってきて、
これが文章のスピード感なのかなと思わせる。
読んだ中では『好き好き大好き超愛してる。』がかなりお気に入り。
「なんとかの中心で〜」に対するアンチテーゼという意見があるらしい。
「私の病気をネタに小説でも書くんでしょ」ってな言葉が
表紙裏のイラストに書かれてたし。
そんなこととは露知らず、普通に読んでたモレッσ(゚Д゚)w
断片的なシーンがほとんどで、頭が飛んでしまいそうになるけども。
それだけに全部が印象的なシーンで構成されているような気もします。
一つのシーン、


『病気が末期の彼女。
それに付き添う彼氏。
そんなときに1日だけ一人で外出したいという彼女。
更にその日のことは絶対に彼氏には話さないと言う。
彼氏の葛藤。
それをよそに一日を満喫したと思われる彼女。
帰ってきてやっぱり何も話さない彼女。』
そこで語られる何も話さない理由が綺麗だった、切なかったけど。


時間のある人とせつなに騙されてもいいという方は是非。


そんな白い日の翌日に世界を真っ白にした水曜日。